本気の恋

まだ日によって蒸し暑さも残るけれど、

読書の秋到来。

書店を彷徨いて気になった本を読んだので簡単に感想をまとめてみる。

 

ネタバレはないので、安心してください。

 

〘 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。〙

試着室で思い出したら本気の恋だと思う (幻冬舎文庫)

試着室で思い出したら本気の恋だと思う (幻冬舎文庫)

 

 文庫本で女性を中心に結構売れているらしい、とのことで購入。(ランキング形式の棚にあって気になった)

恋愛小説なんて何年ぶりだろう、ってくらい久しぶりに恋愛小説を読んだ。

普段はサスペンスとか、ミステリー、歴史小説しか読まないので手に取るだけで新鮮な気持ちに。

 

229ページとあまりボリューム感はない。

数時間で読み終わる程度の厚み。

それでも本の厚み以上の物語がじんわりと心に入ってくるような、そんな感じ。

 

1軒のセレクトショップを通して、6人の女性の恋愛が描かれている、短編小説のような本。短編形式だからか、全体を通してすごく読みやすかった。様々な恋愛のカタチが描かれているけれど、登場するどの女性の気持ちも同性としてなんかわかる、といった気持ちに。

私自身が感情移入しやすい方ではあるが、そうでなくても楽しめると思う。

まるで複数人の女友達の恋愛話をカフェで聞いているような感覚に。

高校生の恋愛のような爽やかさよりも、落ち着いた大人の恋愛といった雰囲気で、紅茶でも飲みながらしっとりと読みたい。

君の名は。でときめいたら次はこの小説で切なくなってみるのもありかな。

 

女性に人気、というのも納得の1冊。個人的には女性だけではなく男性が読んでみても女性の目線という今まであまり見る機会のない世界が広がっていて面白いのでは...?